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エスカレーター事故が多発する中国、「三洋」を冠する製造メーカーが乱立!?・・・日本の「サンヨー」とは無関係!

2015/08/09 中国

中国ではこのところ、エスカレーターに人がはさまれて死傷する事故が続いており、「人食いエスカレーター」などと呼ばれて大きな社会問題になっている。中国メディアの毎日経済新聞は7日、中国には日本の「サンヨー」ブランドとは無関係でありながら、「三洋」の名を冠したエスカレーター製造会社が多数存在すると報じた。

 

 記事によると、読者から「完全に中国産なのに、外国ブランドのような名を冠したエスカレーターが存在する」との投稿があったので、調査したという。

 

 すると、広東省広州市のビルに据え付けられたエスカレーターに、製造業者が「東莞三洋電梯有限公司(東莞三洋エスカレーター)」と記されていた。「三洋」ブランドの関係会社と思い調べてみたところ、同会社の資本金は5000万円だが、出資者に日本企業の名は見当たらなかった。

 

 さらに調べたところ、三洋電機(中国)有限公司が2010年1月28日付で、「三洋」の文字を使った中国企業13社について「資本や技術関係を含めて、いかなる協力関係もない」と告知していたことが分かったという。

 

 三洋電機は告知中でさらに、「『SANYO』と『三洋』はそれぞれ2008年と09年に中国国家工商総局により『馳名商標(高知名度商標)』に認定されており、中国の法律の保護を受けている」、「三洋電機株式会社の許可を得ずして『SANYO』、『三洋』の商標/商号を使用することは違法である可能性があある」などと表明した。

 

 三洋電機とは無関係と名指したのは、瀋陽三洋電梯有限公司、杭州三洋電梯有限公司、上海三洋電梯有限公司、嘉興三洋電梯有限公司、東莞三洋電梯有限公司、福建金三洋電梯工程有限公司、南通三洋電梯有限公司、広西三洋電梯有限公司、佛山市三水三洋電梯有限公司、三洋電梯陝西分公司、珠海三洋電梯有限公司、貴州三洋電梯銷售有限公司、杭州三洋電梯工程有限公司だ。

 

 記事は、他者が登録している商標などを社名に用いて、大衆に誤解を与えた場合には「反不正競争法」の適用対象になると指摘。

 

 中国の一部企業が「外来名」を用いていることについては、消費者の間に外国ブランド製品への評価が高く、同様の製品でも歓迎され価格を高く設定できると指摘した。

 

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◆解説◆

 中国語で「エレベーター」は「電梯」または「昇降機」、「エスカレーター」は「電動扶梯」、「自動扶梯」だが、エスカレーターを「電梯」と呼ぶ場合もある。上記本文の「エスカレーター」の原語はすべて「電梯」。(編集担当:如月隼人)(写真は毎日経済新聞の上記記事掲載頁キャプチャー)

 

本文章は『サーチナ』から転載されたものです。

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