金色の風を海外で商標登録
2018/02/09 日本日本の特産品が中国などで無断で商標登録される問題が相次いでいることを受けて、岩手県は県の最高級ブランド米「金色の風」などの知的財産の侵害を防ぐため中国などで商標登録を申請しました。
伝統工芸品の名称や地名などをめぐっては、中国や香港などで、まったく関係のない業者などが自国の機関に無断で商標登録し、「知的財産」を侵害する問題が相次いでいます。
このため岩手県は、中国、台湾、香港にある特許の管理機関に対し、県が開発した最高級ブランド米、「金色の風」と「銀河のしずく」の名称とロゴマークを、去年末までに商標登録の申請をしました。
現在、2種類のコメは、国内だけの販売ですが、今回の対応は、将来、輸出する際の販売への打撃や偽物によるブランドイメージへの影響を防ぐ措置です。
JETRO=日本貿易振興機構によりますと、中国ではすでに岩手県の「南部鉄器」など日本関係の17の商標登録が確認され、現地で訴訟になりかねないケースも出ています。
岩手県県産米戦略室の小原繁県産米戦略監は「将来のトラブルを避けるために必要な手を打った。権利をしっかり守って、コメなど農産物の輸出につなげたい」と話していました。
※本文章は『NHK』から転載されたものです。