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どっちがクリーブランドガーディアンズ? ローラースケートチームがインディアンズを訴える

2021/10/28 国際

米国のスポーツ界では人種差別的な球団名などの使用についての再考が進んでいる。昨年はプロフットボール(NFL)、レッドスキンズのチーム名が先住民の「赤い肌」を意味するとし、球団名を削除。新名称が決まるまで「ワシントン・フットボール・チーム」とする措置を取った。また大リーグでは今年7月、クリーブランド・インディアンズが先住民(インディアン)を指すとして問題視されたため、今季終了後にガーディアンズに変更することを発表した。

 

このガーディアンズは来月にも正式に使用開始される予定となっているが、27日(同28日)に同名のスポーツチームから「待った」がかかった。

 

米メディアによると、クリーブランド近郊で活動するローラーダービー(ローラースケート)のチーム、ガーディアンズが商標の侵害でインディアンズを訴えたのだ。ローラーダービーのガーディアンズは13年から同名を使用。17年に正式にチーム名を商標登録しており、公式サイト「www.clevelandgardians.com」では活動情報の配信や、ロゴが入ったTシャツなどを販売している。

 

ローラーダービーチームが出した声明では「メジャーの球団は、小さなスポーツチームだからといって、他チームの名前を使用できない。クリーブランドに2つの〝ガーディアンズ〟は存在できない。率直に言って原告(ローラーダービー)が最初に名前を使っている」と主張している。一方でインディアンズ側はローラーダービーチームを認識しており「妥当な金額」で商標を買収すると交渉をしていたが、26日(同27日)に決裂した。

 

今回の訴訟を受け、インディアンズは「ガーディアンズを使用する意向は変わらない」を声明を出している。また26日にはMLBのマンフレッドコミッショナーが26年ぶりにワールドシリーズ制覇を狙うブレーブスの応援「トマホーク・チョップ」に関して「ブレーブスをサポートする」と言及。この応援は先住民の斧を振り下ろす人気ジェスチャーで知られており、今回のポストシーズンの優勝決定シリーズでも使用していた。しかし、コミッショナーの発言を受け、先住民の権利団体が「ワールドシリーズのテレビ中継では〝トマホークチョップ〟応援の放送を控えてほしい」と声明を出す事態に発展した。

 

ワールドシリーズは29日(同30日)の第3戦からブレーブスの本拠地で開催される。

 

今後も球団名などの変更は文化的な変動の一環として進んでいくだろう。同時にファンがチーム名、ロゴ入りのグッズを購入し、球場で楽しく応援することもスポーツ界にとっては欠かせない。センシティブな課題ではあるが、スムーズに解決することを願う。

 

※本文章は『Yahoo!ニュース』から転載されたものです。

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