ドラマ・映画の海賊版視聴サイトを摘発
2020/04/09 台湾台湾最大の配信量を持つドラマ・映画の海賊版視聴サイト「楓林網 (8 maple)」は、6年間にわたり各国のドラマをアップロードし無料視聴を提供していた。内政部警政署刑事警察局(以下、「刑事局」と略称)は、米国の6大映画会社からの通報を受け、サイトを構築した陳、荘という桃園在住の2人の男を著作権法違反で書類送検した。権利侵害額は10億台湾元(約36億円)にのぼる。
摘発された2人は2014年から「楓林網」等の8つのサイトを構築し、海外クラウドに台湾、中国、日本、韓国、タイ、欧米等のドラマをアップロードし、無料視聴を提供していた。また同時に、広告会社を設立し、サイトでドラマを視聴する民衆が広告をクリックすることで毎月約200万台湾元(約725万円)を得ており、これまでに総計1億台湾元(約3.6億円)以上を稼いでいた。
3月31日、警察側は捜査・摘発を行い、2人の自宅から25台のクラウドホスティングを押収したところ、サーバーはカナダ、フランス、米国、ウクライナ、ルーマニアにあることを発見した。また、その他権利侵害になる恐れがある20のドラマ・映画サイトも発見し、まだ通報を受けていないがすでに関連サイトの視聴をブロックした。初期調査ではサイト上には10数万部の動画があり、いずれも合法的なライセンスを得ていない。
陳と荘は、クラッキングした真正品動画又はインターネット上の海賊版をアップロードし利益を得ていたことを認め、サイトを削除し動画制作会社との和解を望んでいる。
また、「楓林網」の摘発を受け、配信量台湾3位のgimy.twは、急遽サイトを閉鎖した。
※本文章は『台湾知的財産権ニュース』から転載されたものです。