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スペイン企業の「酔っ払いクマのグミ」は商標権侵害 独ハリボー

2020/02/02 国際

スペインのアンデル・メンデス(Ander Mendez)さん(24)と大学時代の友人2人は、アルコール入りクマ形グミのアイデアを思い付いた時、大もうけできると期待した。だがそれも、ドイツの製菓大手「ハリボー(Haribo)」の目にとまるまでのことだった。

 

技術者のメンデスさんと、同じく技術者のフレン・フスタ(Julen Justa)さん(25)、法律・経営学部を卒業したタマル・ジゴラシビリ(Tamar Gigolashvili)さん(24)の3人は約1年前「オシート・アンド・コー(Osito & Co)」を立ち上げ、オンラインを中心にアルコール入りクマ形グミを販売している。

 

スペイン北部バスク(Basque)の港湾都市ビルバオ(Bilbao)の大学を卒業した3人はいまや、100年前にドイツ西部ボンで創立され、多種多様なグミ菓子で有名なハリボーによって廃業の危機に直面している。

 

ハリボーが、オシート・アンド・コーの製造するフルーツ味のアルコール入りクマ形グミが、ハリボーの有名商品であるクマ形グミの商標権を侵害していると厳しく非難しているのだ。

 

だが、オシート・アンド・コーはこれからも「酔っ払いクマのグミ」の製造を続けると明言している。

 

オシート・アンド・コーはバスクの製造拠点で5種類のクマ形グミを製造し、30個入りの缶1個につき9ユーロ(約1100円)で販売している。味は色によって異なっており、青がラム酒とパイナップル、ピンクがジンとイチゴ、オレンジ色がウオッカとオレンジ、茶色がウイスキーとコーラ飲料、黄色がテキーラとレモンとなっている。

 

一方、アルコールが入ってないハリボーのグミは、世界中の数千店で販売されている。

 

ハリボーの広報担当者はAFPの取材に対し、「このような場合の通例として、ハリボーは商標権を保護するための法的手続きを開始した」と述べた。

 

オシート・アンド・コーの代表であるメンデスさんは、ハリボーの代理を務める法律事務所から「停止通告書」を受け取り、ショックを受けた。

 

メンデスさんはこの6ページにわたる通告書について「非常に脅迫的な英語で、われわれが彼らの商品をコピーし、不当な競争をしていると書いていた」と語った。

 

AFPが通告書のコピーを確認したところ、オシート・アンド・コーは製品の製造、販売、宣伝を全面的に停止し、インターネットおよびそれ以外で行っているすべての販促品を破棄し、スペインで行っている商標登録の申請を取り消し、ドメイン名「ositosconalcohol.com」の所有権を引き渡すようハリボーは要求していた。

 

メンデスさんは「われわれはハリボーのブランドを損なうことは何もしていない。二つのクマは全く類似していない」と主張。ハリボーはオシート・アンド・コーの商品を「乗っ取ろう」としていると非難している。

 

オシート・アンド・コーの3人は現在、弁護士の助けを借りながら「非常に注意深く」通知書を検討しており、どのように対処するかはまだ決めていない。いずれにしろ、自分たちには「裁判で争う十分な資金がない」ことは認めている。

 

メンデスさんは、今のところ「これまで通り」自分たちの商品の販売を続けると語った。

 

本文章は『AFPBB News』から転載されたものです。

經通國際智慧產權事務所

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