日台特許の優先権書類の電子的交換計画(PDX)
2014/08/08 台湾日台特許の優先権書類の電子的交換計画(PDX: Priority Document Exchange)は昨年(2013年)12月2日より実施されてから約半年間、両国の電子的交換方式により取得された発明出願及び実用新案登録出願の優先権書類に関しては、一ヶ月目は23件で、今年(2014年)の4月には1,026件に至り、現在では月平均650件の交換件数が維持される。2013年12月より実施されてから今年の6月まで、交換総件数は既に3,354件に達したことで、PDXは好調に進行されている。国人が日本へ出願する際の利便性を向上させるだけでなく、特許審査作業の加速化の助けにもなる。また、この計画の利用を促すために、優先権書類のアクセスコード発行を請求するとき、知的財産局への政府料金は不用である。
出願人の請求手続きの利便性の向上、及び両国の特許審査の加速化を図るために、2012年5月1日に日台特許審査ハイウエイ(PPH: Patent Prosecution Highway)が実施されてから、昨年12月2日より直接電子的交換方式を介して優先権書類を送信・取得可能なPDXも実施される。このPDXの実施により、出願人は第一国で出願してアクセスコードを取得した後、同じ発明内容について第二国で出願するとき、所定の期間(最先の優先権日から16ヶ月)内にアクセスコードを提出すれば、優先権書類の提出手続きが完成すると認められる。その関連書類は両国の特許主務官庁にて電子ファイルの交換により取得される。このPDXの実施によると、出願人の重複した紙書類の作成や送付に費やす時間とコストが省かれ、国を跨いた出願手続きも簡易化されるから、省エネと二酸化炭素削減、及び環境保護の目標が達成される。また、審査官に対しては、電子方式を介してオンラインで優先権書類を取得・閲覧可能となり、書類の待ち受けや閲覧の時間が省かれるから、審査効率の向上も期待される。
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http://www.tipo.gov.tw/ct.asp?xItem=527113&ctNode=7127&mp=1